2007年07月24日
新潟県中越沖地震で大きな被害を受けた柏崎市を中心とする地域では、現在も約2万世帯で断水が続く。産経新聞が被災地で行った聞き取り調査では、不足しているものに「ガス・水道」「入浴・トイレ」を挙げた人たちが約7割に上った。23日で地震発生から1週間が経過、援助で飲料水は比較的入手しやすい状況にあるが、皮肉にも「水道水がほしい」。梅雨の蒸し暑さのなか入浴、洗濯などの「生活用水」不足に苦しむ被災地の現状が浮かび上がった。
「欲しいのは水道の水。風呂に入れない、洗濯もできないのが、本当につらい。食料、飲み水は配給がしっかりしていて不足はない」(58歳、主婦)
柏崎市では16日の地震発生直後から、ほぼ市内全域の約4万世帯で断水。現在の復旧率は約54%にとどまり、1万8000世帯で水道が使えない状態が続いている。
だが、復旧とされても実際には水圧が上がらず、蛇口からほとんど水が出ない▽周辺の水道工事が続き、濁った水が出る−などの理由で、使用できない世帯もかなりの数に上っている。
「漏水がないことを確認した時点で復旧としている。しかし、復旧地域が広がるにつれて水圧が下がり、水が出ない世帯が出てきている」と同市ガス水道局。災害対策本部は「25日には水道を完全復旧させたい」としているが、復旧したからといってきちんときれいな水が出るかはまた別問題という状況のようだ。
柏崎市や刈羽村では梅雨の蒸し暑さが続き、雲の切れ間から太陽がのぞけば真夏の暑さ。阪神淡路(1月)や中越地震(10月)とは違う、夏の震災のつらさが直撃する。生活用水不足に苦しむ被災者の声は切実だ。
「とにかく水道水。夏場なので、汗のにおいがガマンできない。息子の妻が(車で1時間半ほどかかる)長岡市まで洗濯に行った」(79歳、女性)
「水さえ出れば家に帰れる」(28歳、女性)
地震発生から5日目の20日。救援物資輸送のため柏崎港に停泊していた海自輸送艦「くにさき」が、入浴できない被災者のために艦内の温水シャワーを提供した。午前8時には開始を待ちわびた市民、100人近くが港に行列をつくった。
シャワーを浴びた同市久米の主婦(48)は「地震発生から初めて髪を洗えて、とても気持ちよかったです」と笑顔で話した。また、陸上自衛隊が提供する簡易型の「仮設風呂」は地震発生から徐々に増えて21カ所に。これまで延べ2万5000人以上が利用しているが、「83歳の母は、遠くて連れて行けない」と話す男性もいた。
洗濯用の水も不足。「着るものがなくなった。洗濯したい」(65歳、女性)、「避難所に洗濯機の設置はできないか」(31歳、男性)。危険な半倒壊家屋に、衣類を取りに戻っている人もいるという。新たな2次災害を招きかねず、配給衣類を増やすなどの対策が必要とされている。
(産経新聞より抜粋)
水は、日常生活にも非常に重要な事があらためて
認識させられる記事でした。